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天国の扉

セフレの彼は幼なじみ27

 翌日の下校中、菜那美と陸翔が乗る電車はかなり混んでいた。

 いつも混んでいるのだが、この日は特に。

 菜那美が痴漢に遭ったあの日と同じくらい。

 ドアからどんどん入ってくる人たちによって、半ば必然的に、菜那美たちの身体は密着していった。

 正面から向かい合う形で、どんどん密着する二人。

 当然ながら、菜那美は早くも夢見心地だった。

 しかし、あの痴漢が出た日以来、音楽を聴くこともせずに毎日菜那美の周囲に目を光らせてくれている陸翔は、この日は特に細心の注意を払いながら辺りを警戒しているようだ。

 その表情は真剣そのもので、そんな陸翔の表情すらも、菜那美をドキドキさせている。

 正面から身体を密着させているせいで、二人の顔は近い距離にあったので、なおさらだった。

 陸翔がやや険しく感じられる表情のまま言う。

「また痴漢が出るとマズイから、あの日みたいにお尻に手を当ててもいいか?」

「もちろん」

 菜那美は二つ返事だ。

 菜那美としては、「痴漢に触られたくない」という思いと同じくらい、「陸翔に触られたい」と思っていたのだが。

 陸翔は軽く頷くと、ためらうことなく菜那美のお尻に右手を当てた。

 空いている左手は、上のつり革を掴んだまま。

 混み合う車内で、菜那美は必死に手を伸ばし、陸翔に抱きついていく。

 こうして、あの日のように、ぴったりと抱き合う体勢になった二人。

 菜那美のお尻に手を置いた瞬間から、徐々に陸翔の股間が膨らんでくるのを、菜那美ははっきりと感じ取っていた。

 そして、うっとりとし始める菜那美。

 陸翔が自分の身体を触って興奮してくれていると分かったことも、菜那美は嬉しくてたまらないのだった。

 すると、陸翔は突然、菜那美のお尻に押し当てた右手を動かし始めた。

 手のひらと指を巧みに動かし、菜那美のお尻を揉みしだく陸翔。

 菜那美はほんの一瞬だけ驚いたものの、陸翔に触られるのが嫌ではなくむしろ嬉しいので、黙ってされるがままになっていた。

 菜那美が嫌がらないのを見て取ると、右手をスッと下に移動させる陸翔。

 そして、さらに大胆な行動に出た。

 スカートの中に手を入れたのだ。

 陸翔の右手は難なく菜那美のお尻を探り当て、下着の上からその丸みを帯びた膨らみを撫で回していく。

 菜那美は依然として何も言わずに陸翔に抱きついている体勢だ。

 菜那美が嫌がっている様子もないのをチラッと確認すると、陸翔はついに下着の縁を探し始めた。

 そして発見すると、下着を軽く引っ張って僅かな隙間を作り、そこから指を侵入させていく。

 陸翔の指はすぐさま、菜那美の花唇へとたどり着き、その敏感な部分を手で直接触ることができた。

 この一連の行為により、早くも濡れてきていた菜那美。

 溢れ出る花蜜は、花唇を直接撫でる陸翔の指にも当然付着していった。

 しかし、陸翔は気にする素振りも見せず、満足そうな表情で花唇をまさぐり続ける。

 菜那美は必死で声を我慢していた。

 大きな快感と悦びを感じつつも、若干の驚きに襲われる菜那美。

 なぜなら、今受けている行為自体は、あの日の痴漢と全く同じだというのに、嫌悪感を全く抱いていないどころか、「もっと触られたい」と思っている自分に気づいたからだ。

 菜那美は心の中で、「あのときと全然違う……。私を触るのが、陸翔かそれ以外の人かによって、こうも違うなんて……」と呟いていた。

 陸翔のすることなら、どんなことでも許せるし、嫌じゃない気がしてくる菜那美。

 菜那美は改めて、陸翔への自分の想いを再確認したのだった。

 陸翔の指遣いは、徐々に大胆になってくる。

 満員電車で、人に取り囲まれている状態だというのに、全く意に介していないような様子で、菜那美の秘所を激しく指でこすっていた。

 菜那美は声を抑えるのに必死で、歯を食いしばって耐えている。

 花蜜はますます吹きこぼれてきて、陸翔の指を濡らしていた。

 菜那美は「指を入れてほしいけど、今入れられたら絶対に声を我慢できない」というジレンマを抱えている。

 それを知ってか知らずか、陸翔は花裂の中へ指を指し入れることまではしてこなかった。

 ひたすら表面を撫でさするだけで。

 ただし、菜那美の感じている快感がそれによって減少していたかというと、決してそんなことはなかった。

 股間に走る甘い痺れは強烈で、菜那美は終始もじもじと身体を動かしている。

 菜那美のお腹のあたりに押し付けられている陸翔の股間が、よりいっそう硬さと大きさを増しているように感じ、そのこともまた菜那美を喜ばせていた。

 こらえきれなくなった菜那美の声が、時折かすかに漏れてしまっていたが、あまりにも小さい声だったために、周りからは怪しまれていないようだ。

 菜那美は峻烈なまでの興奮と快感に苛まれ、挿入を切望してしまっている。

 指だけでもいいから、と。

 陸翔も同じようで、股間は傍目からも分かるほど大きく膨らみ、ズボンを押し広げている。

 また、菜那美と同じく、呼吸が荒く、顔が紅潮していた。

 ところが、突然、陸翔が指の動きを止め、菜那美の体から手を離す。

 唐突な終わりに戸惑いと寂しさを感じる菜那美だったが、すぐに理由が分かった。

 車内アナウンスが全く耳に入ってこないほどに悦楽真っ只中にいた菜那美が気づかぬうちに、二人が降りる駅へと電車が近づいていたのだ。

 まもなく、電車は駅に到着し、ドアがゆっくりと開かれた。

 陸翔は菜那美の手を取ると、「すみません」と周囲の人に言いつつ、人波を掻き分けてドアへと向かう。

 そして、二人はドアを抜け、ホームへと降り立った。