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天国の扉

セフレの彼は幼なじみ24

「あぁ……陸翔……気持ちよかったぁ……」

 半ば放心状態になりかけている状態で、菜那美が言った。

 手足は陸翔の身体に巻きつけたままで。

「俺もめちゃくちゃ気持ちよかったぞ。菜那美の中、ホントすごいな。ずっと入れてたいほどだ!」

 晴れ晴れとした表情で陸翔が言う。

 その表情を見て、さらに嬉しくなる菜那美。

「ずっと入れていて、いいよ。私の中、陸翔のでいっぱい!」

 夢見心地の菜那美は、抑えきれぬほどの快感と幸福感に包まれながら言った。

 正面から抱き合い、深く繋がったままのこの体勢も、菜那美の喜びを倍加させる。

「かなり菜那美の奥の深いところで出したからなぁ。こんな気持ちよかったの、生まれて初めてだぞ! ありがとうな、菜那美」

 そう言って、菜那美を抱きしめる陸翔。

 繋がったまま抱きしめられ、さらに感謝の言葉と共に名前を呼ばれ、菜那美は天にも昇る心地だった。

 菜那美も陸翔を抱きしめ返して言う。

「こちらこそ、ありがとう……陸翔! 奥でいっぱい、2回も出してもらって……なんだか私、陸翔のものになっちゃったみたいな気分……。征服されちゃったっていうか……。あっ……! ごめん!」

 幸福感で心が暴走していたため、うっかり口を滑らせてしまった菜那美は「しまった」と思った。

 菜那美も「彼女がいる陸翔に対してこういうことを言ってはまずい」ということは、痛いほど分かっていたはずなのだが、二人の間に流れる良い雰囲気につられ、ついつい言ってしまったようだ。

 慌てる菜那美だったが、陸翔は気にする素振りも見せずに、むしろ嬉々として言葉を返した。

「そっか! 菜那美は俺に征服されてしまった感じなのか! 何だか、いいな……それ! そんなに恥ずかしがるなってば。思ったことや感じたことを隠さず言葉にしてくれるの、俺はけっこう好きだな」

 菜那美が自分の言っていることに急に恥ずかしくなって言葉を切ったと、陸翔は勘違いしたようだ。

 そして、こんなことを言ってもらえた菜那美は、ますますうっとりとしてしまう。

 特に最後の「俺はけっこう好きだな」という部分に胸をときめかせる菜那美。

 別に「お前が好き」と言われているわけではないと菜那美も分かっているものの、どんなことであれ、自分に関することで陸翔が「好き」と言ってくれるのは嬉しく、舞い上がるような気分になるのだった。

 やや調子に乗ってしまった菜那美は、さらに言う。

 陸翔と一つになっているという、この幸せなシチュエーションにまかせて、ここぞとばかりに。

「分かった、じゃあこれからも思ったこと、すぐに言っちゃうかも……。私はもう征服されちゃったわけだし、いつでも陸翔が好きなときに、私の身体を使って気持ちよくなってね」

 陸翔に喜んでもらえるかな、と淡い期待を抱いて言う菜那美だったが、菜那美にとっては意外なことに、陸翔は少し眉間に皺を寄せながら言った。

「その気持ちは嬉しいけど、その言い方は何だか嫌だな……。『菜那美の身体を使って、気持ちよくなる』って、あたかも、菜那美を物みたいに扱って利用してるみたいじゃん。セフレだって、立派な『フレンド』なんだぞ。大事な友達に対して、とるべき態度じゃないな、それ。俺はそういう態度はとらないからな」

 陸翔の言う「友達」というところに胸を痛めつつも、言ってもらっている内容は全体的に嬉しく、複雑な感情にとらわれる菜那美。

 そして、「やっぱりセフレでは我慢できない。無理だと分かっていても、彼女になりたい」と強く思うのだった。

 菜那美はそんな思いを隠し、ただ一言「ありがとう」とだけ言っておくことに。

 すると、菜那美の背中に回していた腕を離しながら、陸翔が言った。

「さて、おふくろに突然ノックされても困るから、そろそろ離れるぞ」

 途端に寂しくなる菜那美は、陸翔の背中に回す手に力を込めて言う。

「ああ、待って……。もうあと1分だけ、このまま……」

「おう、1分くらいならいいか。そりゃ、俺だってこのまま菜那美の中に入れていたい気持ちは山々だけど、おふくろにバレちゃマズイからな」

「うん……ごめんね、ワガママ言って」

「気にするな」

 陸翔は再び、菜那美の背中に手を回す。

 菜那美は幸せいっぱいの表情で目を閉じた。

 お腹の中には、はっきりと陸翔のシンボルが挿し込まれていることを感じながら。

 しかし、至福のひと時は、あっという間に過ぎ去ってしまった。

 楽しい時間や幸せな時間ほど、すぐに過ぎてしまうものだと、菜那美は改めて思い知らされることに。

 陸翔が再度口を開いた。

「そろそろ、離れるぞ」

「う、うん……。ありがとうね、陸翔」

「こちらこそな。気持ちよかったぞ、菜那美」

 そう言って、陸翔は菜那美の頭を優しく撫でる。

 菜那美の心は浮き立っていた。

 だが、「離れないといけない」と思うと、現実へと引き戻される感じがする菜那美。

 数秒ためらっていると陸翔が言った。

「気持ちいいから、ずっとこうしていたい気持ちは分かるけど、仕方ないだろ。それに、何も今、焦って何度もする必要はないぞ。もうすぐ、親父が出張、おふくろが旅行にそれぞれ出発するから、1週間ほど家には俺一人になるからな。その頃には夏休みに入ってるから、思う存分セックスできるぞ」

「え? ホントに?」

 喜びを隠し切れない声で、菜那美が言う。

「うん、もちろん。そのときに、3回戦でも4回戦でも、好きなだけしようぜ。今は、このくらいにしておいて、な」

 こう言われると、菜那美としても今は離れないわけにはいかなかった。

 寂しげに、身体を離して立ち上がる菜那美。

 シンボルから離れた花唇からは、白い液が垂れ、太ももへと伝っていく。

 それに気づいた陸翔が言った。

「拭いてやるから、そこに座って脚を開けよ」

「うん」

 本来なら恥ずかしくて仕方ないはずの、この要求にも黙って従う菜那美。

 もちろん、相手が陸翔だからこそだった。

 菜那美がM字開脚の体勢をとると、陸翔はティッシュを手に近づいてくる。

 そして、菜那美の股間を優しく丁寧に拭き始めた。

 ティッシュ越しに触れられているだけで、菜那美は再び感じてしまう。

 時折、腰を軽く浮かせながら、「あん」と声を漏らした。

 陸翔のシンボルはまたしても元気さを取り戻しつつあったが、ここで3回戦をするわけにはいかない二人。

 拭き終わると、お互いそそくさと服を着て、陸翔の母親がドアをノックした際に応対できる体勢を整えた。

 服や髪の乱れをチェックしてから、菜那美が言う。

「じゃあ、おばさんにご挨拶しないと。勝手に上がり込んじゃってるから」

「そんなに気にする必要ないんだけどな。昔はしょっちゅう、黙って上がりこんでたじゃん」

「あの頃はまだ子供だったし。今はそういうわけにはいかないの」

「分かったよ。菜那美って変なトコ律儀だよな。それじゃ、今日はこのへんにしておくか」

 二人は立ち上がると、陸翔の母親がいると思われるリビングへと向かった。