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天国の扉

猫好き男子と大人な部長42

 会社を出た架恋は、そこにまたしても修馬の姿を見出した。

 恐らく自分を待っていてくれたのだろうということは、架恋にも容易に想像がつく。

 修馬が言った。

「今日も……一緒に帰ってくれる?」

 おずおずと言う修馬の態度が、架恋には寂しかった。

 架恋としては、もう全て許す気持ちになっているので、早く元通りの元気いっぱいな修馬に戻ってほしいのだ。

 しかし、そんなことも自分から素直に言うことはできず、「うん」とだけ答える架恋。

 修馬は安堵の表情を浮かべると、架恋と一緒に駅へ向かって歩き出そうとした。

 架恋は、修馬が何も言ってくれそうにないので、少しだけがっかりすることに。

 そんなときだった―――。

 駐車場の方から、はっきりと「ニャー」という声が聞こえ、思わず顔を見合わせる二人。

 声の方へ少し歩いていった二人は、こちらを向いているポップの姿を見つけた。

「ポップ! 久しぶり!」

 久々にポップを見たことで嬉しくなった架恋は、思わず駆け出す。

 修馬も同じく、ポップのもとへと走った。

 そして、ポップのそばに二人でかがみ込むと、その温かくて柔らかな毛並みを撫で始める。

 ポップは気持ち良さそうに目を閉じると、さっそくゴロゴロと喉を鳴らし始めた。

 架恋が目を細めながら呟く。

「やっぱり、可愛いね」

 すると、急に真顔に戻って修馬が言った。

「あの……架恋……」

「どうしたの?」

 ポップを撫でながら、頬を緩めている架恋が何気なく尋ねる。

 修馬は一つ咳払いをしてから、言った。

「今回の事……本当にごめん。俺……架恋なしでは、もうつらくてつらくてどうしようもないから……今回だけは許してほしい……。前、言った通り、俺に出来ることなら、何だってする。そして、もう二度と酒は飲まないし、もちろん今回のようなことが絶対にないように誓う。だから……頼む……。また、俺と付き合ってくれ」

 既に心を決めていた架恋は、微笑んだまま答えた。

「もう気にしていないから。こちらこそ、またよろしくね」

 文字通り目を丸くする修馬。

 修馬としては、そんなにすぐに良い返事をもらえるとは、予想していなかったようだ。

 次の瞬間、修馬はしゃがむ架恋を包み込むように、後ろから抱きしめていた。

 笑顔で言う架恋。

「ちょっと~。こんなところで、そんなことしちゃダメ。人に見られちゃうでしょ。しかも、職場の人に」

「だって……気持ちが抑えきれなくて」

 パッと手を離しながら修馬は言う。

 修馬の表情にも、やっと笑顔が戻っていた。

 それを見て、架恋も嬉しくなる。

 早くも、架恋は「修馬にまた思いっきり抱かれたい」と思ってしまっていた。

 修馬が立ち上がり、ポップを抱き上げて言う。

「ポップを家まで送っていこう。それから……今日は、俺の部屋へ寄っていってくれ。そのあと、車で架恋の部屋まで送るから」

「うん」

 架恋はもちろん、二つ返事だ。

 二人は晴れやかな笑みを浮かべていた。

 ポップを家まで修馬が抱っこして送り届けた後、二人は電車と徒歩で、一緒に修馬の部屋へと向かった。

 そして到着すると、架恋を部屋の中に入れてから、ドアに鍵をかける修馬。

 次の瞬間、二人の唇は合わさった。

 久方ぶりのキスだ。

 二人とも気持ちが抑えきれない様子で、お互いの身体に手を回しながら、舌まで使い、熱烈なキスを交わしていく。

 修馬の股間は早くも反応を始めている様子だった。

「架恋……もう、俺、我慢できない……。今すぐ、ベッドに来てくれ」

「じゃあ、シャワーをお借りしてもいい?」

 仕事終わりということで、どうしてもシャワーだけは浴びたい架恋。

 修馬は興奮のためか、早口に答えた。

「俺も一緒に浴びるけど、それでいいなら」

「それは、もちろんいいよ。じゃあ、お借りするね」

 二人はそそくさと浴室へと向かった。

 浴室に全裸で入る二人。

 既に修馬のシンボルは最大限まで立ち上がっており、架恋の胸の先端もまた同じだった。

 沸き立つ熱い興奮に身を震わせながら、修馬はシャワーを出し始める。

 湯が降りかかる中、二人はどちらからともなく、きつくきつく抱きしめあっていた。

 架恋の唇にキスした後、修馬が言う。

「もう我慢できないって……! シャワーは後でじっくりまた浴びればいいから、今すぐベッドに行こう!」

 修馬と同じく震えるほどの興奮に襲われていた架恋は、黙って頷く。

 シャワーを止めると、二人は浴室を出て、同じバスタオルを使って身体を拭いた。