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天国の扉

美術教師の羞恥デッサン88(藍里編13)

「はい……」

 藍里にはそう答えるしかなかった。

 だが、水島は追及の手を緩めようとはしない。

「中出しされた?」

「……!」

 再度追い詰められた気分の藍里。

 そうこうしている間にも、下腹部を襲う薬の攻撃は絶え間なく続き、藍里を苦しめていた。

 脅し文句を恐れ、半ば自棄的に「はい」と藍里は答える。

 すると、水島はさらに突っ込んで聞いてきた。

「それで、イった?」

 この瞬間、薬による激しい攻撃を下腹部に受け、藍里は思わず「あうっ!」という声をあげて、ビクンと身体を動かした。

 水島は前もって、藪下が媚薬を使用していることも聞いており、現在の藍里の状況がそれによる影響だということも全て把握している。

 なので、全く驚く様子はなく、口の端には下卑た笑いがずっと残っていた。

 藍里は反応してしまったことをごまかそうという意図もあって、やむなく答えることに。

「はい……」

「そっか~。藪下先生とエッチして中出しされた挙句、自らもイっちゃったってことだよね? 違う?」

 またしても押し黙る藍里に対し、プレッシャーをかけるかのごとく、ズイと一歩近づきながら水島が言う。

「ん? 答えないの? だったら光範に……」

「はい!」

 慌てて答える藍里。

 水島は満面の笑みを浮かべて言った。

「そっか~、光範以外の人とエッチして、中出しされて、イっちゃったのか~。淫乱なんだなぁ、春日井は」

 藍里は脅しを恐れて言い返すこともできず、グッと唇を噛み締める。

 ここで、しばし黙っていた藪下が、小さな何かを水島に渡すような仕草を見せた。

 その小さな物体を受け取った水島は、藍里に近づきながら言う。

「今も何だか欲求不満そうだし、指でオナニーしよっか。俺も手伝うし」

「……?!」

 驚きのあまり、一瞬声を失った藍里だったが、すぐに抗議する。

 やや後退し、水島から逃げようとしながら。

「そんなの……! 聞いてません! もうデッサンを終わりにしましょう!」

 だが、水島は平然と反撃する。

「じゃあ、光範に伝えてほしいわけなんだ。そういうことかぁ」

「言わないで!」

「だったら、ちゃんとオナニーしないと。興奮してるのバレバレだよ。きっと、アソコはぐしょぐしょでしょ」

 図星を突かれ、藍里はグッと唇を噛み締める。

 必死で身体を隠してはいるが、もし見せてしまえば簡単に水島の言っていることが正しいと証明されてしまうので、何も言えない。

 水島は藪下からさらに何かを受け取って言う。

「このローターで手伝ってあげるから、さぁ早く始めよう」

 藍里はますます後ずさりし、驚愕で声もすぐには出ない。

 すると水島はここで歩みを止め、呆れたような表情で言った。

「あーあ、嫌がっちゃった。じゃあ、もう光範に全部話すことにしようっと」

「ちょ、ちょっと待って!」

 部屋の隅まで逃げながら、藍里は泣きそうになりながら叫ぶ。

 しかし、水島は仰々しい身振り手振りで、これ見よがしにイライラをアピールしているかのような様子で言った。

「待たないよ! 今すぐここでオナニーするなら、光範には言わないでおいてあげる。何も、『ここでまたセックスしてくれ』なんて言ってないんだから。さすがに、俺が春日井とエッチすると、光範に申し訳ないからな」

 藍里は完全に追い詰められていた。

 藍里にとっては、光範に全ての事情をバラされてしまうことが何より怖いのだ。

 水島と薮下の眼前での自慰など、顔から火が出るほど恥ずかしい藍里だったが、他に選択肢はない。

 観念した藍里はうなだれて言った。

「分かりました」

「言うとおりにする?」

「はい……」

「じゃあ、さっさと始めて。もたもたしてると、やる気が無いとみなして、即刻終了し、光範に連絡する」

 こう脅されても、なかなかすぐには自慰を開始することは出来ない藍里。

 水島たちの食い入るような視線を受けているので、無理もなかった。

 しかし、次は脅しではなく、本当に光範への連絡を即刻行われる可能性があるので、それだけは避けたい藍里は、震える手を下腹部へと伸ばす。

 そして、藍里は花裂に添えた指をせわしなく動かし始めた。

 とうとう、藪下と水島の眼前で、藍里は自慰を開始してしまったのだ。

 必然的に、二人の男性の股間はますます顕著な盛り上がり方を見せていたが、藍里は羞恥と快感と狼狽に苛まれており、それどころではない。

 恥ずかしくてたまらないながら、薬にも強く影響され、藍里は瞬く間に快楽の淵へと追い込まれていった。

 ところが、これでも満足しない水島は、さらなる指示を飛ばす。

 藍里をM字開脚させたのだ。

 これにより、藍里の最も恥ずかしい部分が二人の前に露出されることになった。

 藍里は、恋人でもない男性二人の前で、全てをさらけ出しながら、自慰をすることになったのだ。

 視線が気になり、羞恥と狼狽も爆発しているが、もう手を休めることはできなくなってしまった藍里。

 二人の視線に晒されながら、藍里はあっという間にクライマックスを迎えてしまった。

「ああっ!」

 総身を駆け巡る凄絶な快感に、藍里は思わず目を閉じていた。

 そして、半ば無意識のうちに、サッと手で秘所とバストを隠すが、そんな藍里に向かって水島が言う。

「さーて、さっき言ってたように、お次は俺も手伝ってあげよう」

 藍里が完全に自我を取り戻すよりも早く、水島は藍里のもとへと駆け寄ると、先ほど藪下から手渡されたローターを藍里のバストへと近づけていく。

 そして、あたかも「こうするのが当然」とばかりに、宝石のようなその乳首にローターを押し当てた。

「ひゃうっ!」

 大きな声をあげて反応する藍里。

 心では抗っていても、快感に襲われ続けている今の藍里に、はっきりした抵抗を見せる余裕などあろうはずがなかった。

 再び急速に高まり続けた藍里はそして―――。

「ああああっ!!」

 藪下も見つめる中、水島の手でローターを乳首に押し当てられながら、藍里は再び絶頂を迎えてしまう。

 その華奢な身体を大きく揺らし、快感の波に飲み込まれていった。

 花裂からは大量の花蜜を吹きこぼしながら。

 そんな藍里の様子を見ながら、水島も藪下も好色かつ満足感をうかがわせる笑みを浮かべている。

 藍里はクライマックスが去りゆくと共に、この恥ずかしい状況を再び思い出さされ、羞恥と狼狽の極地へと追い込まれていった。

「さーて、今日はこの辺にしておくか!」

 藪下がそう言った途端、サッと藍里から身を離す水島。

 そして、両手で必死に身体を隠す藍里に向かって、藪下はティッシュとバスローブを差し出す。

 藍里は真っ赤な頬をしたまま、大急ぎでバスローブを羽織ると、下腹部や床などを拭いて後始末をした。

 少なくとも、そうして後始末に没頭する間は、恥ずかしさや狼狽などをあまり意識せずに済んだ。

 ようやく薬の効き目も切れたのか、藍里の頭は普段どおりの思考能力を回復し、肉体の疼きも治まっていた。

 藪下はというと、道具をしまったり、モデル台を部屋の隅へと運んだりと、せわしなく動き回っている。

 そして、後始末が全て終わると、藪下が言った。

「お疲れ様! ではこれにてお開きとするか」

 こうして、再び極限の羞恥体験を藍里に強いた、薮下宅でのデッサンは終わりを告げた。

【完】