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天国の扉

美術教師の羞恥デッサン80(亜美子編15)

 それから数日後の午前9時半―――。

 いつもの部室には、藪下と亜美子がいた。

 亜美子の2度目のデッサンが行われる予定だからだ。

 早くもニヤニヤしている藪下とは対照的に、亜美子の表情は冴えない。

 前回、散々な目に遭った上で、約束を守るためだけに嫌々登校してきたわけだから当然だろう。

 そして、「またこの変態教師に犯されるかもしれない」ということも、亜美子自身予想はしていたのだが、それでも報酬面などの理由により、どうしても逃げ出すことはできなかった。

 晴れやかな表情で藪下が早速言う。

「よーし、まずは脱いでくれ。蓬澤も早く終わらせて帰りたいだろうからな」

「はーい。これって、早く終われば早く帰らせてもらえるんですかぁ?」

「もちろん。早ければ今から1時間以内で全て終わるかもしれないぞ」

 勢い込んで言う藪下に対し、なじるような視線を向けて亜美子が言葉を返す。

「『全て』って……まーた、エッチなことする気じゃないですよねぇ?」

「エッチだとか心外だな! あくまでも芸術のため……」

「そんなわけあるかよ!」

 強い口調で言う亜美子に向かって、藪下は気色ばんだ様子を見せる。

「何だ? もう降りたいのか? 追加の報酬は不要だと?」

「い、いえいえ、そういうわけではないっすけども」

「だったら、さっさと脱いでくれ」

「はぁい」

 覚悟を決めた亜美子は、少し首を振ったあと、おもむろに脱衣を開始する。

 心の中で、「あと2回の我慢だし、頑張るかぁ。それにしてもヤブッチ、ガン見しすぎ」などと呟きながら。

 亜美子が裸になると、藪下はすぐに例のペットボトルを手渡した。

 心の中で、「けっこう微妙な味なんだよね、このお茶。でもタダで貰うものにケチつけると、次から貰えなくなりそうだし、我慢我慢」と言いながら、亜美子は「どもっす」と言って受け取り、早速キャップを開けて中身を口に含む。

 相変わらず美味しいとは言えないそのお茶を何口か飲んでキャップを閉めてから、そのペットボトルを脇に置き、亜美子が尋ねた。

「今日はどういうポーズを?」

「ああ、シンプルな座りポーズでお願いしたい」

 そう言うと、藪下はポーズの指示を与えていく。

 亜美子にとって、裸になっている恥ずかしさは一向に慣れるものでもなさそうだったが、平静を装ってその指示に黙って従った。

 藪下が指定したのは、何の変哲もない横座りだったので、ホッとする亜美子。

 下腹部を藪下から見られにくい体勢だったからだ。

 内心「ラッキー。これなら10分くらい余裕! 楽に終わりそう」と思いながら、亜美子はその体勢のまま静止する。

 藪下は「じゃあ、デッサンを始めるからじっとしておいてくれ」と言うと、自分の椅子へと引き返した。

 そして、真面目な顔をして、藪下は実際にデッサンを始めていく。

 それから10分間は何事もなく過ぎた。

 時計を見てから、藪下が立ち上がって言う。

「よーし、最初のポーズは終わりだ。次に、立ちポーズをしてもらう予定だが、ここで少し休憩を入れよう」

「あ、座ってただけですし、ぜーんぜん疲れてないんで、もうこのまま次に進んじゃいましょうよ」

 いつになく元気に言う亜美子。

 その表情にはかすかに余裕がうかがえる。

 それを見て、藪下はにんまり笑って言った。

「それはこっちとしてもありがたい! じゃあ、早速次のポーズを」

 藪下が次に指示したポーズは、「立ったまま脚を大きく開き、股間を前方に突き出す」という、藪下の意図が見え見えなものだった。

 すぐさま抗議する亜美子だったが、いつものように藪下は聞く耳を持たない。

 結局、亜美子は従うより他に道は無く、言われたとおりのポーズをとった。

 すると、ここで例の媚薬がその牙をむき始める。

 花裂に熱い痺れのような感覚を感じ、亜美子はあられもないポーズをとったまま身をよじった。

 藪下はすぐには亜美子のそばへ近づかず、「もうちょっとだけ待っててくれ」と言って、せっせと洗面器やタオルなどを手に何かの準備を続けている。