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天国の扉

ちょいS部長の羞恥レッスン65

 やがて樹液射出が終わりを告げると、シンボルは野生的なその動きも止め、大人しくなった。

 しかし、「ずっとこのままこうしていたい」と心から願う璃子は、すぐには動こうとしない。

 藤崎が気持ちよくなってくれたことにも深い充足を感じ、璃子はシンボルを受け入れたまま、じっとしていた。

 数秒後、藤崎がその大きな手で璃子の髪を撫でながら言う。

「満足したか?」

「はい……」

 そう答えた後、半ば無意識のうちに璃子は続けて言っていた。

「あの……こんなことを申し上げて、ご気分を害されたら申し訳ないのですが……。セフレでも、使用人でも、何でも構いませんので、また私をおそばに置いておいていただけませんか?」

 藤崎に恋焦がれてきた璃子の心は、こうして一つに繋がったままの状態の今、もはや歯止めが利かなかったのだ。

 言った直後には心の中で、「嫌われたらどうしよう」とか「軽蔑されたらどうしよう」とか、色々な不安が渦巻いたものの、それでも「言わないままではいられない」という気持ちの方が大きく、後悔はない。

 依然として璃子の頭を撫でながら、藤崎がいつもどおりの声の調子で答える。

「じゃあ、恋人として、そばに置く」

「え?!」

 耳を疑う璃子。

 藤崎の口から出たこの言葉に、璃子は目を丸くしたまま、少しだけ身体を離して藤崎の顔を見た。

 藤崎は真剣な表情で、璃子の目を見つめて言う。

「不服だとしても、今さらもう取り消しは受け付けない。璃子の方から、こうして俺を誘ってきた挙句、『そばに置いてくれ』と懇願してきたわけだからな。俺は恋人として、璃子をそばに置く。もう決定事項だ」

「取り消しなんて、そんなことしません……! でも……ホントに、冗談じゃないんですよね?」

 混乱する璃子は、しどろもどろになって尋ねる。

 藤崎の言葉が意外すぎて、すぐに受け入れることが不可能なのだ。

 藤崎は平然とした様子で答えた。

「俺は少なくともこんな状況で冗談は言わん。璃子、お前は俺を疑ってるのか?」

「そ、そんな……疑ってなんていません!」

「じゃあ、黙って受け入れろ」

 そう言うと、璃子の唇に長いキスをする藤崎。

 下腹部にシンボルの温もりを感じたまま、璃子はその幸せなキスに酔いしれた。

 藤崎が唇を離すと、目を開けた璃子が言う。

「さっきのお言葉……ホントに……その……」

「やっぱり疑ってるんだろうが」

「そ、そんなことっ! でも……高虎さん、ホントに私のこと……その……」

 混乱だけが続き、なかなか藤崎の言葉を受け入れられない璃子。

 そんな璃子の目をまっすぐ見ながら、藤崎が言った。

「俺はお前を愛してる」

 こんな告白をしてもらえるなど、夢にも思わなかった璃子は、ますます現実が信じられなくなってくる。

 藤崎は続けて言った。

「璃子が俺の事をどう思っているかなど、どうだっていい。さっきから言っているように、お前から誘ってきた上に、『そばに置いてくれ』と頼んできたわけだからな。今さら断れるなどと思うなよ」

「そんな、断るはずがありません! 私だって、高虎さんのこと……好きです!」

 思い切って言い切った璃子。

 夢のような告白を受けた後なので、こちらからの告白を妨げるものなど、もう何一つなかったのだ。

 すると、驚いてばかりの璃子をさらに驚かせる出来事が起こった。

 藤崎が清々しい笑顔を見せたのだ。

 フットサルをしていたあの日に見せていたような笑顔を、今回は璃子だけの前で。

 唖然とする璃子に向かって、藤崎が愉快そうに言った。

「璃子は本当に掴みどころのないヤツだな。俺のことを好きだと言っておきながら、俺の言うことに対しては半信半疑な表情をしやがって」

「で、でも……! こんなの幸せすぎて……まるで夢みたいで……」

「それなら、俺が信じさせてやる」

 そう言うと再びキスしてくる藤崎。

 今度は舌まで絡める濃厚なキスを。

 すると、璃子は自分の花筒にまだ受け入れたままのシンボルが、むくむくと大きさを取り戻し始めたことに気づいた。

 キスを終えた藤崎が言う。

「璃子も気づいているだろう。俺のモノがまた、お前の中で息を吹き返し始めたことを。好きな女以外を相手していて、こんなにすぐに復活するはずがないだろう。これでもお前は信じないのか」

「いえ、信じてます! でも……あの……一つだけ聞いてもいいですか?」

 恐る恐る言う璃子。

 藤崎が黙って頷いたのを見て、璃子は言葉を続けた。

「私、見ちゃったんです。高虎さんが、他の女性と二人っきりで歩かれているところを……」

 そう、璃子はあの女性のことを思い出したのだ。

 さすがに、前日あの体育館前で目撃したことは伏せておいた。

 ストーカーのように勘違いされても困るので。

 藤崎は動揺する様子もなく、「なんだそんなことか」と言わんばかりに答えた。

「妹の美月(みづき)だろうな」

「え?! 妹さんですか?!」

 恋人ではなかったことに大きな安堵を感じつつも、「藤崎に妹がいた」ということに驚く璃子。

 藤崎は苦笑しながら言った。

「お前は時々、人の話をよく聞いていないことがある」

「そ、そんな……。私はしっかりと……」

「ああ、職場ではしっかり聞いているな。それは俺も認めている」

 こんな状況でも、璃子は褒められて嬉しくなってしまう。

 藤崎はさらに言葉を続けた。

「問題は、普段プライベートで、の話だ。お前がこの家に来て間もない頃、俺のバッグについているウサギのストラップのことで、璃子は俺に『ウサギが好きか?』みたいなことを聞いてきただろう。そのとき、しっかり言った記憶があるぞ。『妹から貰った』と」

 言われてみると、確かにそんな記憶はあった。

 その表情を見て、呆れた様子で藤崎が言う。

「やっぱりちゃんと聞いてなかったんだろうが。今度からしっかり聞くようにしろ」

「はい……もちろん!」

 璃子は力強く頷く。

 心の中で「もう絶対、高虎さんの言葉を聞き流したりしない」と誓いながら。

 すると今度は藤崎が尋ねてきた。

「お前はいつから俺の事を?」

「あ、それはえっと……気づいたのはつい最近なんですが……。実は前々から、多分自分でも気づかないうちに……」

「ふん、つまり、俺と色々プレイやセックスをしていくうちに、好きになったわけか」

 こんな風に言われると恥ずかしい限りではあったが、あまり間違っているとも言い切れない璃子は苦笑して頷く。

 藤崎は真顔のまま言葉を続けた。

「俺は数ヶ月前から、お前の事を気に入っていた。それはそうと、お前はもう、あの男には未練はないのか?」

 璃子は直感的に「友則君のことだ」と分かった。

「もう別れてますし、恋愛感情は一切ありません」

 心から言い切る璃子。

 藤崎は清々しい笑顔を見せて言った。

「それなら、もう璃子は完全に俺のものってわけだな」

 その笑みにはどこか、いつもの嗜虐性が垣間見えなくもない。

 ぞくぞくするような悦びを感じながら、璃子は答えた。

「はい、完全に高虎さんのものです。大好きです……。今もこうして、高虎さんと一つに繋がって……幸せです」

「くそ……。こんな状態でいるときに、誘惑しやがって……。俺のプレイでよがり泣かされても知らないからな」

 藤崎の言葉を聞き、総身を震わせるほどの悦びを感じる璃子。

 心の中で「もうすっかり高虎さんのものになったんだ。よかった」と思いながら、璃子はとろんとした目をして言う。

「はい……高虎さんの好きにしてください」

 璃子の腰は自然と動き始めていた。

【完】