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天国の扉

ちょいS部長の羞恥レッスン55

 しばし余韻に浸る様子を見せた後、ずるりとシンボルを抜き取る藤崎。

 四つんばいの体勢の璃子の花裂からは、白濁液が顔を除かせたが、垂れ落ちる前に藤崎によって拭き取られた。

 いまだ放心状態に近い璃子に向かって、首輪についているチェーンを軽く引っ張りつつ藤崎が言う。

「おい、仰向けに寝転がれ」

 首輪をつけていることにより、いつにも増して従順な璃子は、ほとんど無意識のうちにその指示どおりの体勢をとる。

 璃子が仰向けに寝転がった瞬間、藤崎が上から覆いかぶさるように身体を近づけてきた。

 心の中で「2回戦かな」と勝手に期待してしまった璃子は、指示されてもいないのに、カエルのように脚を大きく開く。

 しかし藤崎の目的はそれではなかったらしく、まっすぐ顔を璃子のバストへと接近させる。

 そして、璃子の右胸―――乳首の右横辺りに唇を押し当てたかと思うと、強く吸い上げ、そこにキスマークを残して言った。

「俺のものだという証だ。嬉しいか?」

「はい……ありがとうございます」

 この言葉は決して無理やり言わされたものではないと、璃子自身も分かっていた。

 首輪を装着され、花筒の中にたっぷり藤崎の樹液を受け入れた今、璃子は心の中で「すっかり、高虎さんのものになっちゃったみたい」と呟くほどの心境になっていたのだ。

 不思議なほど、心地よさと安らぎを感じてしまうほどの、そんな心境に。

 璃子の素直な態度に気を良くしたのか、藤崎は続いて璃子の右肩口にもキスマークを付けていく。

 キスマークを付けられるのは生まれて初めての経験だった璃子だが、ほとんど戸惑いもなく、その行為を受け入れていた。

 まるで、「自分はこの人のものなんだから、こうされて当然」とでも思っているみたいに。

 それから後始末を終え、首輪も外し、二人ともパジャマを着てから藤崎が言った。

「あさって、花火大会だ。覚えてるだろうな?」

 璃子は忘れているはずもなかった。

 この関係が終わりを迎える日なので。

 関係開始当初は、璃子の心のどこかに「早く来てほしい」という気持ちすらあった日付だが、今となってはそんな気持ちはまるでない。

 あるのはただ、名残惜しさと寂しさだ。

 ただ、そんな素直な思いを今ここで口にすると、「淫乱な女」だと思われる可能性大なので、それを恐れている璃子にはできない。

 一人で黙々と考え事をする璃子を尻目に、普段どおりに目覚まし時計をセットする藤崎。

 そして数十秒後には藤崎が消灯した。

 翌月曜は特に変わったこともなく過ぎた。

 いよいよ翌日に「関係の終わり」が迫っていることで頭の中はいっぱいだったが、どうにか普段どおりに仕事をこなした璃子。

 そうして黙々と仕事に励むことで、他の事を忘れ去ろうとするかのように。

 その夜、璃子は内心「また首輪を使ったプレイをされるのかな」という期待にも似た気持ちを抱いていたが、藤崎は疲れていたのか何のプレイも性交も行うことなく終わった。

 消灯後、いつもどおり藤崎と同じベッドで仰向けに寝転びながら、考え事を始める璃子。

 心の中で「この家にいさせてもらって、このベッドで眠るのも明日で最後……」と呟くと、璃子の心は言いようもない寂寥感で満たされてしまうのだ。

 しかし、藤崎の態度を見ていると、「翌日で関係が終わるのはもう決定事項」というような気すらしていて、璃子は何もできないし、できそうもない。

 そして、アパートの大家には既に、「12日には部屋に戻る」と伝えてあり、その意味でも、ここで急に「この滞在を延長する」ということが不可能そうに璃子には思えた。

 消灯から僅か十数分後には早くも、悶々としてなかなか眠れない璃子とは対照的に、藤崎は寝入ったようだ。

 その安らかで規則正しい寝息を聞きながら、璃子も寝ようと努力はするものの、様々なことが頭に浮かんで、なかなか寝付けない。

 そんな璃子がようやく眠りに就いたのは、数時間後のことだった。