スポンサーリンク
天国の扉

ちょいS部長の羞恥レッスン48

 しばらくそのままの状態で余韻に浸っていた二人。

 先に口を開いたのは藤崎だった。

「璃子がピルを飲んでなければ、妊娠の確率が高まるほど大量の精子を注入してやったぞ。俺にすっかり征服され、俺だけの女になった感想はどうだ?」

 目を閉じたまま我を忘れて余韻を楽しんでいた璃子は、現実に引き戻される。

 藤崎の言葉を受け、恥ずかしさと同等かあるいはそれ以上の喜びを感じてしまっていた。

 しかし、そんなことを素直に口に出来ないので、もごもご口ごもる璃子。

 藤崎は答えを急かすように言った。

「さっさと正直に感想を言わないと、いつまで経っても抜いてやらないぞ。他の人に見られたいなら、そのまま黙っていてもいいけどな」

 完全に状況を思い出し、璃子は慌てた。

 職場で上司と性交をしている場面など、もし万が一にも他人に知れてしまったら、たとえ処罰がクビではなかったとしても、恥ずかしさからもうこの会社には居られないと思う璃子。

 璃子は「高虎さんの気を逆なでしないような答えを」と何度も心の中で唱えながら言った。

 その実、本心と相違ない言葉を。

「う、嬉しいです……」

「どう嬉しいのか、ちゃんと全て説明しろ。誰の女になったのか、どうされて嬉しいのか、今後どうしてほしいのかをな」

 顔を真っ赤にしている璃子は、唇をグッと噛み締めて言った。

「高虎さんの女になって……いっぱいエッチしてもらえて嬉しいです。これからもいっぱいエッチしてほしいです」

「セックスの時は、どこに子種を出してほしいんだ?」

「私の中へお願いします」

「中に出してほしいんだな? 量はちょっとでいいのか?」

「たっぷり……お願いします……」

 ぞくぞくするような悦びに身をうち震わせながら答える璃子。

 自分の身も心も全て藤崎のもの、と思うだけで璃子は格別な快感を享受していた。

 その答えに満足したのか、藤崎はおもむろにシンボルを花筒から抜き去っていく。

 璃子は安堵しながらも、心のどこかで名残惜しさを感じてしまっていた。

 それから何事もなかったかのように、後始末を済ませた二人。

 璃子の心の中は密かに、「職場にて性交をしてしまった後ろめたさ」や「さらなる痴態を藤崎の前で晒してしまった恥ずかしさ」でいっぱいだったが。

 その後、二人は医務室まで行き、申し訳程度にそこで時間を使ってから事務室に戻った。

 璃子は健康そのものだったので実際は行く必要などなかったのだが、藤崎が「アリバイ作りだ。さっきお前を医務室へ連れて行くと言った言葉を聞かれた以上、実は医務室に行っていないと後でバレたら面倒なことになるからな」と言って、連れて行ったのだ。

 璃子は内心「そこまで用心しなくてもいいんじゃないかな。それに、そんなに用心深い人が、どうして資料室や車の中みたいな、他の人に見られる可能性がある場所で私とエッチしちゃうんだろう」と少し不思議に思っていた。

 翌日の昼休み、いつもの店にていつものように、璃子は彩乃と昼食をとっていた。

 会話が一段落すると、彩乃がアイスティーを飲んでから言う。

「ところで、部長とのラブラブ生活はどんな感じ?」

「え~、またその話~?」

 彩乃がこの話を振ってくるのは、しょっちゅうあることだった。

 藤崎とは本当の恋人同士ではないということもあって、あまり詳しく話せない璃子はいつも返答に窮するのだ。

 すると今回は、彩乃の方から少し話題を変えてくれた。

「璃子の様子を見てると、どうやら上手くいってるみたいだし、よかった。あまり璃子を困らせるとかわいそうだし、この話はここまで~。……ところで最近、一緒に遊べてないよね。部長と四六時中、一緒にいるわけじゃないんだから、たまには以前みたいに私とも一緒にどこか遊びに行こうよ」

 心の中で「実は四六時中、一緒にいるんだけど」と呟きながら、璃子が答える。

「ああ、そう言えば今度の土曜日、部長が何か用事があって忙しいみたいだし、その日でよければどこか行かない?」

「行く行く! 行き先、考えておくね。久々に璃子と遊べる~、たっのしみ~!」

 嬉しそうな彩乃を見て、璃子も自然と笑顔になる。

「私が部長とお付き合いを始めてから、なかなか一緒に出かけるチャンスもなくなっちゃってたね。ごめん」

「謝らなくていいって! 部長と上手くいっている方が、私にとっても幸せだから」

「ありがとう」

 持つべきものは友だなぁと思う璃子。

 土曜のことを考えると、璃子も楽しみになってきた。