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天国の扉

美術教師の羞恥デッサン73(未桜編19)

 未桜がまさに向かおうとしている階段のほうから、足音らしき音が聞こえてきて、未桜は立ちすくんだ。

 パニック寸前になりながらも、咄嗟にすぐ近くにあった教室の扉を開け、中へ逃げ込む未桜。

 ドアを閉めた未桜は、教室内に並んでいる机のうち、最も近くにあったものの下へと隠れることに。

 静寂の中、胸の鼓動がやけに大きく、未桜の耳に響いていた。

 そのまま1~2分ほどじっとしていた未桜だったが、足音も人声も一向に聞こえない。

 未桜は少し安堵しつつ、「もう階段には誰もいないんじゃないかな。あまりここで時間を食っていると、美術室で待ってくれている藪下先生を怒らせてしまうかも」と思い、そっと机の下から抜け出した。

 相変わらず股間をぐっしょり濡らしながら、未桜は静かにドアを開けると、首だけ廊下に出してきょろきょろ周囲を見回す。

 そして誰も居ないことを確認してから、音を立てないように気をつけつつドアから出ると、階段へと足早に向かった。

 再び階段を全裸で移動する未桜。

 先ほどの足音の危機からはいったん逃れた形だが、「もしかするとさっきの足音は、3階へと向かう人のものだったのかも。だとすると、早く美術室に入らないと、見られちゃうかも! ああっ、怖いのにすごく気持ちいいっ!」などと心の中で叫びつつ、未桜は急いだ。

 階段を上りきると、未桜はスピードを緩め、廊下をこっそり伺う。

 美術室のある3階廊下にも、人影は見えなかった。

 ところが、未桜が「よし、今だ! 早く美術室へ駆け込もう!」と思って走り出そうとすると、階下のほうから人声が聞こえた気がして思わずビクッとする。

 いっそう急ぐ必要に駆られた未桜は、「廊下は走ってはいけない」などのマナーは一切無視して、一目散に美術室のドアへと向かった。

 未桜としては、「どうにか誰にも見られずに済んだ」と思い、解放感と快感の中にも多少の安堵をにじませる。

 相変わらず股間はびしょびしょだったが、とにかく美術室へ飛び込むのが最優先とばかりに、勢い込んでドアに飛びつく未桜。

 そして、普段ならきっとノックを忘れないところを、ノックもせず勢いよくドアを開いて室内へと入った。

 だが、入った瞬間、未桜は絶句することに。

 美術室の中には、藪下だけでなく、一人の男子の姿もあったからだ。

 しかも、未桜はその男子のことをよく知っていた。

 1年生のときに同じクラスだった水島という名の男子だ。

 水島もまた、同級生の未桜が全裸で美術室へと飛び込んでくるという予想もしない光景を見て、目を見開いたまま固まってしまう。

 旧知の仲である水島に、それも突然に、一糸まとわぬ全裸を見られてしまった未桜は、羞恥と興奮が一瞬にして頂点まで高まってしまった。

 身体の中で何かが弾けたような、凄絶なまでの衝撃に、身を震わせる未桜。

 次の瞬間、未桜は小さく叫んだかと思うと、クライマックスに達してしまった。

 ドアのすぐそばにて、ストンと尻餅をつきながら、未桜はぶるっぶるっと身体を揺らす。

 それとともに、大きなバストも激しく揺れ、藪下と水島の視線を集めていた。

「あぁぁっ! あぁぁぁっ!」

 ひっきりなしに声をあげながら、未桜は真っ赤な顔でビクンビクンと身体を揺らし続ける。

 男二人に食い入るように見入られつつ、至高の瞬間を味わう未桜。

 目を閉じ、秘所をいっそうぐしょぐしょに濡らしながら。

 クライマックスの余韻からすぐには抜け出せない未桜と、唖然とした様子で未桜の姿を見ている水島の二人とは対照的に、藪下は何事もなかったかのように落ち着いた様子を保っている。

 未桜がようやく、少しずつクライマックスから抜け出し始めたのを察知したのか、薮下が未桜に向かって声をかけた。

「おう、館林、おかえり。居ると思わなかった水島にいきなり裸を見られて、びっくりと同時にイったみたいだな。気持ちよさそうで何よりだ。それはともかく、これで準備は全て整ったというわけだな」

 そう言うと藪下は、今度は水島に向かって言う。

「見てのとおり、これからデッサンを始めるわけだ。水島は練習があるだろうから、早くグラウンドへ戻ったほうがいいんじゃないのか?」

 水島はサッカー部に所属しているのだ。

 この学校では、他のほぼ全ての運動部所属の3年生は既に引退済みだったが、サッカー部のみ、秋まで続ける3年生もおり、水島もそのうちの一人だった。