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天国の扉

ちょいS部長の羞恥レッスン19

 遠のく意識を辛うじて繋ぎとめながら、璃子が言う。

「そ……そんなこと……。あぁぁ……声、我慢できない……です……。んぁぁっ! 誰か来ちゃいます……あぁん」

「来たら来たときのことだ」

「そんなっ! あぁぁ……私はクビに……んぁ……なっちゃいます」

 その肉体は快楽に屈服しつつも、璃子の理性は「見つかったら終わり」ということをしっかり認識し、それを恐れていた。

 シンボルで、花筒内の敏感なポイントを連続で突きながら、藤崎が言う。

「俺たちが交わっているところ見られただけで、そんなことにはならないだろう。俺は社長と懇意にしているから、せいぜい厳重注意程度で終わるはずだ」

「で……でもっ! あぁぁん……あぁ 私はきっとクビに……なります……」

「つべこべ言うな。まずそんなことは起こり得ないが……万が一にも、璃子だけ解雇ということになったとしたら、俺の嫁になればいい」

「……ええっ?!」

 すさまじい快感に全身を支配され、声を必死に我慢しているこの状況にも関わらず、藤崎の口から出た信じがたい言葉に驚きの声をあげる璃子。

 冷静な思考が出来る状態ではないので、璃子が幾らその言葉の意味を考えようとしても、羞恥と快感によってすぐに全て打ち消されてしまったが。

 藤崎はそんな璃子の様子には目もくれず、ラストスパートとばかりに動きを最高速へもっていく。

 静かな資料室に響き渡る淫猥な音に、恥ずかしい気持ちを膨らませつつも、璃子は迫ってくるクライマックスを予感していた。

 すると、ついには声をほとんど我慢できなくなってきた璃子の唇に、自らの唇を被せてくる藤崎。

 璃子が心の中で「大声が漏れないように、口をふさいでくれた」と思ったのも束の間、藤崎が唇を激しく絡めてきたので、璃子は濃厚なキスに意識を全て集中させられた。

 キスの間も、璃子は高まり続けていき、そして―――。

 ズンズンと奥を突くシンボルによって、璃子はクライマックスに達してしまった。

 ねっとりと藤崎のシンボルを包み込みながら、鋭い収縮を繰り返す花筒。

 そうして花筒に締め付けられたシンボル先端からは、熱い樹液が噴き出した。

 場所が資料室だということも忘れ、至高の瞬間に身を震わせる璃子。

 藤崎のシンボルが勢いよく樹液を吐き出し、自身の胎内を満たしていくのを、璃子は下腹部に感じていた。

 これで三度目だったが、過去二回と違い、璃子はその感触に対し、喜びにも似た気持ちを抱いていたが、その理由は本人にも分からない。

 璃子は目を閉じ、恍惚の表情を浮かべながら、快楽の波に身をゆだねていた。

 その後、まるで何事もなかったように、璃子にも色々指示を送り、藤崎は後始末を終えた。

 まだ茫然自失の境地から完全には抜け切っていない璃子に向かって、藤崎が言う。

「あと5分ほどで終業時間だ。戻るぞ」

 藤崎はきびすを返すと、ドアの方へ向けて歩き出す。

 ハッと我に返った璃子は、「はい」と答え、慌ててその後に続いた。

 二人が事務室に戻ったのとほぼ同時に終業時間が来たので、璃子は彩乃ら他の社員たちに挨拶をしつつ、そのまま自分の席にとどまる。

 他の社員たちは帰っていったが、彩乃だけが不思議そうに尋ねてきた。

「あれ? 璃子はまた残業?」

「うん……」

「そっか~」

 そう言いつつ、彩乃は少し離れた席に座っている藤崎の方にも視線を向ける。

 璃子は内心「これは、何か勘ぐられているのかも」と、ヒヤヒヤしていた。

 すると案の定、彩乃がニヤニヤを抑えきれぬ様子に変わり、口元に手を当てつつ小声で言ってくる。

「これはチャンスかもよ」

「え? 何の?」

 彩乃と同じくヒソヒソ声で尋ねる璃子。

「決まってるでしょ。部長とお付き合いを始めるための、ね。先週、ホントに何の兆しもなかったの?」

 この話題をできれば避けたい璃子は、ドキドキしながら考えた。

 藤崎とは「関係を怪しまれたら、恋人同士ということにしておく」という取り決めをしていたものの、「果たしてこの場合どんな風に話せばよいのか」ということを。

 しかし、そのとき、藤崎が二人のもとへと近づいてきて言った。

「島村と私は、済まさないといけない仕事が残っている」

 この言葉を聞くや否や、姿勢を正して彩乃が言う。

「あ、お邪魔をしてすみません! それでは部長、また明日! 璃子も、またね」

 璃子が「また明日」と挨拶を返すと、彩乃はウインクしながら手を振り、すぐにドアから出て行った。