スポンサーリンク
天国の扉

美術教師の羞恥デッサン43(亜美子編7)

 すると、藪下が表情を和らげて言った。

「苦しそうだな。身体がぷるぷる震えてきているし、これではデッサンしにくい。仕方ないから、この場で用を足すことを認める」

「あ……ありがと…………え?!」

 一瞬、安心しかけた亜美子だったが、言われた言葉の異常さにすぐに気づいた。

 藪下はいつの間にか立ち上がり、部屋の片隅に置かれた洗面器を手にしている。

 そして、それを亜美子のもとまで持ってくると、亜美子の脚の間にセットした。

 脚を開いたポーズをとり続ける亜美子のむき出しになっている花裂や陰豆を、これ幸いと、至近距離から凝視しながら藪下が言う。

「この場で、今のポーズを崩さずに、この洗面器の中に用を足すなら、何の問題もない。ポーズ時間中に部屋を出るなら、今回の件はなかったことにして、給料も出せないし、滝沢先生の呼び出しにも素直に応じてもらおう」

「ええっ?!」

 苦しみながらも、再び驚愕する亜美子。

 藪下が説得するような口調で、さらに言った。

「いつでも用を足していいぞ。見てのとおり、モデル台とその周囲にはシートが敷いてあるので、何ら気兼ねする必要はない」

 そう言うと、藪下は再び自分の席へと引き返しながら、なぜか視線を上げる。

 そして、エアコンの隣に飾られている、「バナナを持った猿」をかたどった木製の薄っぺらい人形を見上げた。

 猿の双眼は、カーテン越しに差し込んでくる夏の午後の陽光を受けて、かすかに煌いている。

 しかし、藪下がそれに視線を向けていたのはほんの2秒程度のことだった上に、亜美子に背を向けて席へと戻る最中だったということもあって、亜美子は一切気づくことはなかった。

 もっとも、亜美子は藪下の様子や、部屋の様子などに注意を払うほど、余裕のある状況ではないのだ。

 膀胱が破裂しかけないように思えるほど、尿意は亜美子を苛烈に責め続けており、状況は切迫している。

 苦痛に耐えかねた亜美子は、「プライドも体面も何もかも投げ捨ててでも、今すぐ用を足さないと、身体は壊れそうだし、頭も変になりそうだ」とはっきり悟り、決意を急速に固めた。

 一方の藪下は既に席へと戻って、デッサンを再開しているらしい。

 その視線はキャンバスと亜美子を行ったり来たりしている。

 亜美子の股間を見ている時間のほうが長いことは明らかなのだが、刻一刻と我慢の限界が近づいている現在の亜美子には、薮下の視線を気にする余裕など微塵もなかった。

 苦しみから解放されたい一心で、他の事は全て心から追い出し、亜美子が言う。

「センセ、もう我慢できないから……」

 言い終わる前に、亜美子の花裂から聖水が飛び出した。

 シャーッ。

 出始めの聖水はほぼ真下に向かって勢いよく放出され、洗面器にトントンと音を立ててぶつかっていく。

 しかし、亜美子が右足を上げているポーズをとっているためか、次第に聖水は真下へではなく、やや斜め下に向かって流れ落ちていった。

 聖水の色は、ごく僅かに黄味がかっているが、ほとんど無色透明と言っても過言ではない。

 カーテン越しの日差しを受けてキラキラ煌きながら、洗面器めがけて落ちていく。

 その勢いと噴出量はなかなかのものだった。

 聖水が出始めてからほんの2~3秒は、絶大な解放感から、陶酔したような表情を見せた亜美子。

 薬がもたらした尿意ということで、その苦痛の度合いは激烈だったのだが、その分、そこから解放された瞬間には相応の解放感と快感を感じてしまっていたようだ。

 だが、ものの3~4秒ほどで亜美子は我に返り、一気に慌て出す。

 恋人でもない男性の見ている前にて、全裸で大きく脚を開き、花裂をしっかりと見られながら用を足しているのだから、我に返ったらもう平常心でいられるはずはない。

 しかも、トイレではない部屋にて、洗面器に向かって行っているわけだから、亜美子の狼狽に拍車がかかる。

 亜美子は心の中で、「やっ、おしっこ出ちゃった! 勃起してるヤブッチがガン見してる前で、すっぽんぽんになって脚を広げてる状態で、おしっこまで! おしっこシーンをヤブッチにガン見されてる! おしっこが出ている部分まで、しっかり見てるし! ……こんなことになってしまって……悔しい! トイレでさせてくれないからだよ……ヤブッチのせいじゃん!」と呟き、下腹部の筋肉を締めて聖水を止めようと努力する。

 しかし、一度こうして勢いよく放出され始めた聖水を、途中で止めることは亜美子にはできなかった。

 シャーーーッ! ちょろろろろ。ちゃぷちゃぷっ!

 洗面器の中には聖水がどんどん溜まっていき、そこへ新たな聖水が流れ落ちる際には、大きな水音が立ってしまう。

 頬を紅潮させている亜美子は、「もう嫌! こんな場面を見られて、音まで聞かれてしまうなんて……!」と屈辱的な気分を深め、眉間に皺を寄せながら軽く首を振った。

 すると、ここまで数秒間、黙って席に座り、亜美子の全裸聖水ショーを鑑賞していた藪下が、なぜか急に立ち上がったかと思うと、大急ぎで亜美子のほうへと駆け寄っていく。

 シャシャーー! じょろろろっ! ちゃぷんっ!

 無防備な格好で聖水噴出中の亜美子は、ますます戸惑いうろたえてしまったが、どうすることもできない。

 恐怖にも近い表情を浮かべる亜美子に急接近し、サッとしゃがみ込んだ藪下。

 そして、聖水が音と飛沫を立てて飛び込み続けている洗面器の縁を指で掴み、少しだけ動かして位置調節をすると、亜美子の聖水噴射口を見上げながら言った。

「なるべく、洗面器の中へ出してほしいから、ちょっと位置を調節しておいたぞ。うむ、勢いよく出てるな。さっきまで我慢して苦しそうだったが、尿道は痛くないか?」

 下から覗きこむような格好で、聖水噴射口の一点を目を見開いて凝視しながら、藪下は真顔でこんなことを言うのだ。

 さしもの亜美子も、恥ずかしさや居心地の悪さを隠しきれず、軽く身をよじった。

 聖水があらぬ方向へ飛び散ると困るので、大きくは動けなかったが。

 亜美子は声にならない叫びを飲み込みつつ、心の中で「うわっ、ヤブッチが近くまで来てしゃがんで、おしっこの出所まで見てる! なんでそこまでするんだよ! ヤブッチのド変態!」と叫ぶ。

 ショー。ちょろろ……。

 亜美子にとっては果てしなく長時間に感じられたのだが、実際にはあっという間に聖水噴射の勢いは鈍っていき、音にも迫力がなくなってきた。

 至近距離から薮下の食い入るような視線を受けながら、聖水噴射口は次第に断続的な噴射へと移行していく。

 そして、最後ごく少量の聖水を数回噴射してから、噴射口は今回の任務を終えたらしい。

 聖水噴射が終了したにも関わらず、亜美子はかつてないほどの羞恥と狼狽に見舞われており、普段の彼女らしくもなく、言葉すら出てこない状態だ。

 亜美子が何も言わないのをこれ幸いと、藪下は花裂や陰豆、陰毛など、亜美子の恥ずかしい部分全体を飽くなき情熱を傾けながら、凝視し続けていた。