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天国の扉

美術教師の羞恥デッサン12(早耶香編12)

 大きく膨らんだ、むき出しのシンボルは手でしっかりと隠しながら立っている俊哉に向かって、藪下がすぐさま言う。

「それじゃ、モデル台に上がってくれ。手は身体の横に付けて、な」

 命令の前半部分には従って、モデル台へ上がり、早耶香に急接近する俊哉。

 相変わらず目をそむけていたものの、その気配から、俊哉がすぐ近くに来たことを早耶香も分かっていた。

 ただ、俊哉はシンボルを隠している手をどかすのをためらう様子を見せている。

 再度、藪下からの命令が飛んだ。

「ここには魚谷以外、女性は一人もいないわけだし、皆藤が恥ずかしがっていてどうする。勃起しているのは自然なことだし、何も隠す必要などない。皆藤もモデル初体験だろうからな。手をどかさない限り、いつまで経ってもそのままの状態だぞ」

 俊哉は観念した様子で、そっと手を身体の横へと移動させる。

 こうして、俊哉の雄雄しく怒張したシンボルが、その姿を現した。

 シンボルはゴツゴツしており、長さも太さも立派なものだ。

 根元に生い茂る陰毛は、平均よりやや濃い目のようだった。

 男子たちは即座に、「トシ、いいモノ持ってるじゃねぇか!」「けっこうデカイぞ!」などと口々に叫ぶ。

 一応褒め言葉ではあるが、俊哉には少しも嬉しそうな様子は見られなかった。

 きまり悪そうにうつむき、自身のシンボルに視線を落とす俊哉。

 満足げに頷きながら、藪下が言った。

「うん、立派な男性器じゃないか。勃起したのはきっと、見られたからではなく、魚谷の女性器を見たからだろうな。実に自然なことで、全く恥じ入る必要などないぞ。『魚谷の女性器へ、その男性器を挿し込んでこすり合い、精液を子宮に流し込みたい。魚谷に自らの子を孕ませたい』と願うことは、男として普通のことだ」

 目をそむけつつ、「藪下先生は何てことを言うんだろう。そんな説明、どう考えても必要ないのに」と心の中で藪下を少しなじる早耶香。

 今度はそんな早耶香に向かって、藪下が言葉を続けた。

「魚谷もちゃんと皆藤の男性器を確認しろ。お互いの性器を確認し、違いをしっかり目に焼き付けることは、重要だぞ。もっとも、皆藤の男性器が気持ち悪いと思ってるのなら、そのまま見なくてもいいが。どうだ? 皆藤のことが気持ち悪いか? 嫌いなのか?」

 藪下に煽られ、早耶香はすぐにその命令に従い、俊哉のシンボルを見てしまう。

 父親と一緒にお風呂に入った記憶すらない早耶香にとっては、初めて見る大人の男性器だった。

 その大きさに目を見張る早耶香。

 早耶香にももちろん多少の好奇心はあったが、それよりも何よりも、お互いをよく知り合っている俊哉のこんな部分を見てしまったことに対する狼狽のほうがはるかに大きかった。

 シンボルに見入る早耶香を見て、嬉しげに藪下が言う。

「男性器を見るのは初めてのようだな。こういうことにも慣れていくほうがいいから、良いことだ。よし、ちょっとこのオイルを塗ってみてくれ。皆藤の男性器に、魚谷の手で、な」

 驚きのあまり、早耶香は「えっ?!」と叫んだ。

 そしてにわかに、「さすがにそんな命令はおかしい!」という思いが心の中に立ち込めていく。

 その気配を察したのか、間髪をいれずに藪下が言った。

「モデル代はさらに弾もう」

 しかし、それでもこの命令は、早耶香にとって「あり得ない」ことに思えた。

 その思いは俊哉も同じだったようで、藪下に向かって言う。

「塗るだけなら自分で塗れますよ」

「ダメだ。皆藤、お前はそんなにまで勃起していながら、よく生意気な口がきけたものだな。どうせ、塗ると見せかけて、自慰をする魂胆だろう。そんなことでは困るから、魚谷にお願いするわけだ。男に触られるよりは、女子の魚谷に触られるほうがずっといいだろう。それとも、魚谷のことが大嫌いで、手を触れられるのが不快なのか?」

「そ、そんなことはもちろんありません……! ですが……」

「だったら黙ってろ」

 藪下は続いて早耶香に向かって言葉を継ぐ。

「魚谷も、やはり皆藤の男性器が気持ち悪いわけか?」

「そんなわけ……」

「だったら、塗ってくれ。モデル代はしっかり増額するからな」

 そう言って、何やら歯磨き粉のチューブのようなものを早耶香に手渡す藪下。