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天国の扉

怪しい媚薬の研究所49(桜子&徹編12)

 余韻を楽しみつつも、莉央菜が鈴木に声をかける。

「鈴木、よくやったわ。私が満足してたこと、田中と佐藤にも伝えておいてね」

 全裸で宮元と繋がったままの莉央菜から発せられたこの言葉は、鈴木の頭にはすんなりと入ってこないようだった。

 莉央菜の口調は、普段通りの冷静さだったが。

 鈴木は返事することも忘れて、莉央菜の充足感溢れる端正な顔や、宮元が隠しきれていないわき腹や脚などを、食い入るように見つめている。

 たまりかねて、莉央菜が言った。

「鈴木! 勤務時間でしょ、いつまでボーっとしてるのよ! 報告が終わったら、さっさと出て行く! これ以上私をイライラさせたら、給与査定に響くわよ!」

 鈴木は慌てて、「申し訳ございません。失礼しました」と言いつつも、小声で続ける。

「でも……莉央菜所長と宮元さんだって勤務時間なのに……」

「鈴木、何か言ったかしら? 友矢君と私は休憩中なんだけど?」

 ばっちり聞こえていた莉央菜が、声を荒げて言った。

 鈴木が立ち去ろうとドアに向かいながら、さらに言う。

「お二人はお付き合いされてるのですか?」

「そうよ、何か文句あるの? いい加減にしないと……」

 そこで、何気なくモニターに視線を移していた宮元が、莉央菜の言葉を遮って言った。

「あ! あの二人が2回戦に移ろうとしてますよ!」

 咄嗟に発した言葉なので、宮元の口調は普段通りに戻っている。

 莉央菜と鈴木も瞬時にモニターを見た。

 自分たちと同じ体勢になっている桜子たちを見て、莉央菜が宮元に対して言う。

「ホントだわ! ここは一つ、作戦Dで行ってみない?」

 作戦Dというのは、朋香たちに対して実行された作戦Cの亜流で、被験者が絶頂を迎えている真っ最中に、堂々とそばに近づいていって、羞恥心を煽るというものだった。

 絶頂の最中なら、瞬時に反応して、慌てて身体を離すこともできないだろう、と予想されるので、そこで堂々と近づき、あまつさえ「カメラで至近距離から撮影すらしてしまおう」という、とんでもない作戦だ。

 宮元が頷きながら答えた。

「確かに、試す価値はありそうですね。成功すれば、いい映像が撮れそうでもありますし」

「でしょ! 決まりね! あ……鈴木、いいところに!」

 ドアのそばに立っている鈴木に目をやり、嬉しそうに言う莉央菜。

 突然、再び話の矛先が自分へ回ってきたため、鈴木は立ったままビクッとして答える。

「は、はい、作戦Dですよね。かしこまりました」

 命令されるまでもなく、莉央菜の意図を理解して答える鈴木。

 莉央菜が満足そうに言った。

「田中や佐藤にも伝えておいて。それじゃ、よろしくね。もし成功したら、さっきの無作法は不問にしておいてあげる」

「え~、成功の暁には、莉央菜所長が私ともセックスしてくださるっていうんじゃないんですかぁ」

「さっき、友矢君と私が恋人同士だと聞いておいて、まだそんなことを言うのね! 何なら、成功しても、ご褒美は一切ナシで、さっきの無礼はそのまま給与査定に影響させるってことでも、私は別にいいのよ」

「し、失礼いたしました! では、行ってまいります!」

「は~い、気をつけてね」

 愉快そうな微笑を浮かべて手を振る莉央菜に対し、深々と一礼してから、鈴木は部屋を出ていった。

 宮元がにこにこして言う。

「あ、俺は今回は、鈴木たちと一緒に参加しなくてもいいよ。ここで莉央菜を抱いてる方がいいから」

「そう思って、何も言わなかったのよ」

「さすが莉央菜! 頭の中身もアソコの中身も絶品だね!」

「その言い方、馬鹿にされてるみたいで、何だか引っかかるなぁ」

 笑顔で言う莉央菜に、突然慌てる宮元。

「そ、そういう意味では……」

「うふふ、冗談よ。さーて、私たちも2回戦に行こっか。体位はどうする?」

 花筒の中でシンボルがムクムクと大きさを増していることをはっきりと感じ取りながら、莉央菜が言った。

 宮元は莉央菜にキスしてから答える。

「じゃあ、バックからしてみる? 今度は、誰かが報告に来ても、すぐに返事するなよ。見られてしまうから」

「了解~。それじゃ、いったん離れるね」

 莉央菜たちも2回戦の準備へと移った。