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天国の扉

怪しい媚薬の研究所7(太一&凜編7)

 そんな二人の様子を別室のモニターで監視している宮元は、そばで同じくモニターを睨んでいる莉央菜に向かって、叫ぶように言った。

「おおっ! オナり始めましたよ! でも……このままでは、あの二人は『そのままイって終わり』ってことになりませんかね? どうも私には、あの二人がここからセックスする展開を想像しにくいんですが……」

「心配する必要はないわよ。あの薬の効能は絶大なのよ。少なくとも三度くらいはイかないと、満足できないはずだわ。ましてや、一人エッチ程度では、なかなか満足できるはずもないもの。大丈夫、すぐに始まるわよ。心して見てなさい」

 自信に満ちた笑みを浮かべて言う莉央菜。

 その表情を見て、宮元は期待感からか、股間をさらに膨らませて、モニターに再び視線を戻した。

 残念ながら、太一も凜も、それぞれモニターの死角である部屋の片隅にて縮こまっているので、二人の身体の前面を確認することはできなかったが。

 ちゅくっ……ぴちゃ……くちゅ……。

 背後で立てられた、かすかだがはっきり聞こえる卑猥な音に反応した太一は、誘惑に耐え切れず、こっそりと後ろを振り返った。

 音を立てていたのは太一も一緒だったので、同じく気になってしまった凜も同時に振り返る。

 そして、二人の目は再度ばっちり合ってしまった。

 気まずさと後ろめたさから、慌てて太一が顔の向きを戻して言う。

「うわ、ごめん!」

「こ、こちらこそ、ごめんね!」

 だが、羞恥心は沸騰するほど溢れているにも関わらず、自身の大切な部分をこする二人の指は止まらなかったし、淫猥な音も静かな部屋に響き続けていた。

 せわしなく右手の指を動かしながら太一が言う。

 その目をしばたたかせながら。

「あの宮元って人の真似ってわけじゃないけど……すごく失礼な質問を……してもいいか?」

「え……あんっ……な、何かな?」

 情欲で半ば朦朧としながら答える凜。

 凜は完全に欲望に屈してしまっており、「早く身体を満たしたい」という思いで頭がいっぱいのようだ。

 凜にも自慰の経験はあったが、さほど頻繁にはしていなくて慣れていないせいもあるのか、指だけでは満足できない状況に追い込まれていたのだった。

「ほ、ホントに……何を聞かれても、軽蔑しないか?」

「うん、大丈夫。あ……あぁん……」

 太一はそれでもしばらく躊躇していたが、やがて意を決して言った。

「凜は……男とその……した経験はあるのか……?」

 凜にも、十分に質問の意味は理解できたので、すぐに答える。

 普段なら唐突にこんな質問を受けてしまうと、戸惑いを隠せないはずの凜だったが、今は状況が状況なので、素直に受け入れてしまっていた。

「……ないよ。……そう言う太一はしたことあるの……?」

「いや、僕もない……」

 二人の間を沈黙が包み込んだ。

 もっとも、手や腰はせっせと動き続けており、立てる音もそのまま流れ続けていたが。

 気詰まりな沈黙をかき消すかのように、太一が大きく深呼吸をしてから言った。

「そっか、凜もないのか……。それなら、変なことお願いできないな……」

「へ、変なことって……?」

 どんなことを太一が求めていたのか薄々気づいていた凜だったが、自分から言う勇気はなかった。

 太一がしどろもどろになって答える。

 かなり狼狽しているようだ。

「そ、そりゃ……僕、今こんな状態だし……その……。ま、まぁ忘れてくれ! 何言ってんだ、僕は……!」

 ぎこちなく首を振る太一。

 しかし、意図をしっかり理解している凜は、顔だけ振り向いて太一を見ると、思い切って言った。

「いいの、気にしないで。あの……えっと……してもいいよ……。私、したことないから不安なんだけど……何だか身体が熱くて、苦しくて……。きっと、しちゃったら、治まるような気がするから」

「え?!」

 それは太一自身が言い出しかけていたことだったにも関わらず、太一は狼狽を深めた。

 まさか凜の口から言われるとは夢にも思ってなかったらしく、目を丸くしている。

「でも、凜……いいのか? 女にとって、『初めて』って大事なんだろ。やっぱ……好きな男とした方が……。僕のこと、恋愛対象として見てないだろ」

 この期に及んでも気遣ってくれる太一に、凜は感激していた。

「う、うん……正直、今でも、太一は大事な友達だし……感じてるのは恋愛感情じゃなく友情だよ。でも……身体がおかしくて……今はどうしようもなくて……。太一が嫌じゃないというのなら、一度だけでいいから、してほしい……。相手が太一なら、私……平気だから」

「いいのか、凜……」

 太一も顔を凜の方へ向けつつ言う。

 凜は安心させるかのような微笑みを浮かべて答えた。

「うん、大丈夫」

「ごめんな、僕からはっきりしっかり言うべきところを……。僕もとっくに我慢の限界だったんだ。じゃ、じゃあ……そっちへ行くぞ」

 そう言うと、太一は立ち上がり、すたすたと凜のいる方へ歩み寄ってきた。

 太一の方へくるりと身体を反転させた凜の目は、太一の股間で揺れるシンボルへと釘付けだ。

 凜が父親のもの以外のシンボルを見たのは、これが初めてだった。

 ピンと上を向くシンボルは、大きく長く太く、凜の目に映る。

 また、その根元に黒々と広がる茂みや、茂みの下から僅かに顔を出している睾丸なども、凜の視線を捉えて離さなかった。

 一方の太一もまた、しゃがみ込んで脚を開いている凜の股間に、視線が釘付けだ。

 薄っすら生えている茂みと、その真下に咲いている薄ピンクの花裂から、太一は目を離すことができない。

 実際に見ていたのは、凜のもとへ近づいていく僅か数秒間のことに過ぎないにも関わらず、彼のシンボルはビクンビクンと震え、素直な反応を示していた。

 生で花裂を見たのは、太一にとっても初めてのことだったようだ。