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天国の扉

セフレの彼は幼なじみ36

 お尻に感じている陸翔の両手の感触とは別に、新たな手の感触を腰に感じ、ビクッとする菜那美。

 明らかに、その手は陸翔のものではないと菜那美にも分かった。

 驚いて息を呑む菜那美だったが、次の瞬間、陸翔が右腕を菜那美のわき腹の方へ勢いよく動かし、その未知なる手を払いのけた。

 まるで、叩きつけるかのような勢いで。

 陸翔の胸に顔をうずめている状態の菜那美は、何が起きたのか見ることはできなかったものの、想像はできていた。

 痴漢の手を陸翔が払いのけてくれたのだ、と。

 実際その通りのことが起きており、痴漢はなおも菜那美の腰へと手を伸ばす。

 だが、目ざとくその動きを察知した陸翔が、満員電車で身動きの取りづらい中、懸命に右腕を動かすと、爪を立てて痴漢の手を思いっきり引っかいた。

 陸翔の顔は紅潮していたが、表情を見れば、憤怒に震えているのは容易に見てとれる。

 陸翔の強烈な攻撃を受け、痴漢は戦意喪失したのか、再び菜那美の身体を襲うことはなかった。

 何があったのか想像で分かっているため、ますます胸がキュンとする菜那美。

 陸翔に守られていると感じ、恐怖心は全くなかった。

 陸翔の胸に強く顔を押し付けて、その匂いを胸いっぱい吸い込む菜那美。

 大好きな陸翔の匂いにいっそう陶酔感を深めつつ、気持ちが抑えられなくなった菜那美は、窮屈さも厭わずに、陸翔の頬にキスをした。

 目を丸くした陸翔は、菜那美のお尻に当てた手に力を込める。

 菜那美もまた、両手を思いっきり自分の方へ引き寄せた。

 二人は力いっぱい抱き合う体勢になっている。

 陸翔の胸でうっとりと目を閉じる菜那美は、陸翔のシンボルがムクムクと立ち上がってきたのを、下腹部に感じていた。

 そのことは、菜那美の幸福感をさらに深め、愛おしげに身体を陸翔に擦り付ける菜那美。

 陸翔はやがて、菜那美のお尻を両手で優しく愛撫し始めており、シンボルの怒張に歯止めが利かない状態だった。

 菜那美も「今ここで陸翔と交われたらいいのに」とさえ思うほど興奮しており、秘所を湿らせている。

 満員電車に揺られながら、二人は興奮を高ぶらせていた。

「陸翔、ありがとうね。また、守ってくれて……」

 ホームに降り立つと、菜那美がすぐに隣の陸翔に言った。

 陸翔は懸命にバッグで下腹部の膨らみを周囲から隠している。

「気にするなよ、当たり前のことだし。しかし、最近は変態が多すぎて困るな。次見つけたら、とっ捕まえてやる。今日は逃して残念だった。……菜那美、大丈夫か?」

「大丈夫だよ、本当にありがとう。陸翔のお陰で、安心していられたから」

 陸翔の細やかな気遣いも、菜那美の心をわしづかみにする。

 すでに太ももまで垂れてきそうなほど、股間はびしょびしょだった。

 二人とも頬を真っ赤に染めており、呼吸は荒いままだ。

 陸翔が視線をせわしなく泳がせながら言った。

「じゃあ、さっさと帰るって、俺んちでやるか。おふくろが帰る前に」

「うん!」

 二人はこころもち足早に帰路に着いた。

 お互いの家が前方に見えてくると、陸翔が言った。

「時間短縮したいから、俺んちで一緒にシャワーを浴びようぜ。いつものように、シャワーを浴びないと、やってくれないんだろ?」

「うん、そりゃやっぱりシャワーは浴びたいな……。じゃあ、お邪魔するね」

「おう」

 門を開けて中に入ると、陸翔はバッグから鍵を取り出し、玄関のドアを開ける。

 そして、菜那美を招き入れてから、自らも家の中に入り、再び鍵を閉めた。

 その後、大急ぎでシャワーを浴びた二人。

 一緒に浴びたので、お互いの裸を目にし、二人の興奮は最高潮だったのだが、「ここで始めてしまうと、おふくろが帰ってきたときにマズイ」と陸翔が言って、菜那美も納得した。

 そして、サッと身体を洗った二人は、一目散に陸翔の部屋へと移動すると、手早く再び服を脱いでベッドへと移動する。

 二人ともすでに待ちきれない状態だった。